統一教会の葬式・葬儀について(聖和式)
統一教会では、教会員のお葬式を「聖和(ソンファ)式」といいます。
昆虫が、幼虫からさなぎになり、蝶となって大空に羽ばたくように、
統一教会では、死はすべてが無に帰る終わりの時ではなく、
肉体を脱ぎ捨て、真の愛を呼吸して暮らす霊界へと出発する、新しい世界への旅立ちの時だと考えています。
統一教会では、死を悲しむのではなく、感謝し、霊界へ送る儀式としてとらえています。
統一教会の教理である「原理講論」では、
人間は腹中での10か月の胎中生活、
地上世界約100年の地上生活を経て、
霊界で永遠に生きる生活へ移って生きていくようになると説明します。
赤ちゃんが生まれる時に、家族全員が祝うように、
死は聖なるものであり崇高な出来事だとし、
黒いリボンや白と黒の幕、弔花の代わりに、美しい色の花で飾ります。
文鮮明師によると、地上生活を終えて霊界に行く瞬間は、神様の胸に帰っていく時であるため、
「死は、新婦がお嫁に行く瞬間よりももっと胸躍り、興奮すべき時だ」と説明しました。
死を悲しみとしてではなく、故人の一段階跳躍するものと見るからです。
そのため、死に対する恐怖心を持ってはいけないと文鮮明師は教えています。
聖和式は、より良い世界へ移るための手続きであり、
そのため、悲しみの涙ではなく喜びの涙を流さないといけないと言ったのです。
文鮮明師は、
「死という単語は神聖な言葉だ。悲しみと苦痛の代名詞ではない。
地上界の生の花を咲かせ、実を結び、その実を抱き、歓喜と勝利の世界へ入っていく時が霊界への入門の瞬間だ。
喜ぶべき瞬間だ。
精一杯祝福し、送ってあげるべき時だ。
悲しみの涙ではなく喜びの涙を流してあげる時だ」
と強調したのでした。
参列者皆で賛美歌、聖歌を賛美し、故人の地上での姿をたたえながら、故人の魂を霊界へ送ります。
私も何度か、聖和式に参加したことがありますが、普通のお葬式と違い、明るく、清らかな感じがします。
「また、○○さんと霊界で会える。」
もしくは、「地上の私達に現れてくれることがある。」
今の別れは、涙が出るほど寂しいけれど、一時的であり、永遠の別れではない。
「どうせ、また会える。」
という希望があるからです。
そして、○○さんが、霊界で、神様もとで、幸せに生活できることを感じるからです。
讃美歌を歌い、お祈りすると、感動と、感謝がこみあげてくる、普通のお葬式では感じることができない感覚を味わいます。
私も、死んだら、普通のお葬式ではなく、必ず、聖和式をやってもらいたいです。
【慰霊祭】
霊界にいる先祖や故人に心から敬意と感謝を捧げるのが「慰霊祭」です。
天と地、そして家族が和して一つとなり、永遠なる神様の愛を確認するとともに、先祖が地上で果たせなかったことを、私たちが代わりに成すことを誓う時間ともなります。
統一教会では、毎年6月に「全国統一慰霊祭」を執り行い、家族やゆかりの人が集って先に旅立った故人を偲ぶ伝統があります。
https://ffwpu.jp/?page_id=41 より